冷え性にも種類がある

冷え性と一言で言っても、いろいろなタイプがあることをご存知ですか?

冷え性には、

  1. 胃の弱りやストレス、働きすぎや睡眠不足などが原因で、気(エネルギー)が足りなくて、熱を生み出せない冷え性タイプ
  2. 油脂のとりすぎや運動不足で血が汚れていて(もしくは塩気のとりすぎで体が締まりすぎていて)末端まで血流がいかない手先足先冷え性タイプ
  3. 甘いものや水分のとりすぎで、体に余分な水分が多い冷え性タイプ

に分かれます。

原因が違うわけですから、対策も変わってくることは明らかなのですが、タイプがあることはあまり知られていないように思います。

タイプ別で対策を変えることが大切

冷え性といえば「生姜」が一般的に知られる対策方法のように言われていて、生姜紅茶が一時期流行りましたね。

ですが実は生姜紅茶は②のタイプに有効な飲み物で、①と③のタイプが頻繁に摂っていると、逆に冷えてしまうのです!

生の生姜は、薬膳では冷やす食材です。

また発散させる作用があるので、発汗させて内側にこもった熱を逃がしたり、溜まった脂肪を溶かして、滞りを良くする働きがあります。

ですから、熱を逃がさない方が良い①と③にはあまり頻繁に使わない方が良い食材だということがわかります。

つまり体質改善では、自分のタイプに合った食材を上手く使わないと、逆に違う不調を呼んでしまう可能性が出てくるのですね。

 

食材の成分だけでなく、食材全体の働きに注目する

薬膳や中医学では、食材全体の効能や性質を大切にし、陰陽や気血水の異常を診て、その人に合った食材や食べ方で体調を整えていきます。

Natural care salon ゆらぎでも、この考えを大切にし、望診、問診、施術でのリーディング(いわゆる聴診や切診も含む)で、お客様の体質や体調に合わせたアドバイスをさせて頂いています。

ご自身の体質や体調に合うものがわかれば、安心して食での体質改善が出来ます。

ダイエットにも当てはまりますが、

テレビや雑誌の情報を鵜のみにして、体質に合っていないものを摂り続けて不調になるということは避けたいですね。

タイプ別冷え性対策レシピ

ではまず、

①の気が足りなくて(気が足りない状態を気虚といいます)冷えている方にオススメなレシピから♪

風邪を引きやすい、やる気、気力がわかない、胃もたれがある方にも合いますよ♪

 

鮭の竜田揚げと野菜のソテー葛餡かけ

作り方

  1. 南瓜、蓮根は5mm程度に薄切りにし、適量の油を敷いたフライパンでじっくり蒸し焼きにする。(蒸しても◎)
  2. 鮭は食べやすい大きさに切り、適量の塩をふり、片栗粉をまぶして、揚げ焼きにする。
  3. 餡を作る。出汁(昆布や干し椎茸、切り干し大根でとった出汁がオススメ)に、醤油、塩、(好みでみりん少々)、小松菜やネギを入れ、沸騰してきたら同量の水で溶いた本葛を入れてとろみをつける。
  4. ①②をお皿に盛り付け、最後に③をかけて出来上がり。(男性向けには黒胡椒などをかけても)

ご飯は玄米ごはんがオススメですが、胃の不調がある方は白米に黒米やもちあわ、もちきび、はと麦を入れた雑穀ごはんも◎。

発酵玄米ごはん(酵素玄米、寝かせ玄米)は胃の不調の方にも良いので特にオススメです。

汁ものは、白菜やキャベツ、玉ねぎ、里芋などを使ったお味噌汁も良いですね。

南瓜、蓮根、鮭、小松菜、ネギ、本葛、玄米、黒米、もちあわ、もちきび、はと麦、白菜、キャベツ、玉ねぎ、里芋

これらすべて気虚を補う食材です。

食べ物からも気を取り込めますから、日々の食事を意識して頂くと体質も少しずつ変わってきます。

ストレスケアを上手くすることや、気功もオススメですよ♪

また、甘いものやアルコール、冷たいもののとりすぎ、気の使いすぎで、大切な気(エネルギー)をすり減らさないようにしたいものですね。

②手先足先冷え症タイプと、③水分過多の冷え症タイプ のレシピは次回で!